

住宅ローンを組む銀行を選ぶときには「絶対にしてはいけない3つの選び方」というものがあります。夢のマイホームは、一生に一度の大きな買い物。住宅ローンを組む銀行選びは、絶対に失敗したくないものです。
そこで今回は、絶対NGな銀行の選び方と住宅ローンを検討する際に使える銀行選びの手順を、簡単3ステップでご紹介します。
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住宅ローンが組める銀行の種類と特徴をおさらい
住宅ローンの銀行選びで失敗しないためには、まずは自分にいくつ選択肢があるのかを把握することが大事です。その選択肢となる「住宅ローンを組める銀行」は以下の3つに大別され、3つの銀行はそれぞれ得意・不得意を持ちあわせています。
自分にあった銀行を選びたいなら、まずは「相手」を知ることから。
● メガバンク
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3銀行は「3大メガバンク」とよばれています。店舗の数が多く、駅や街中で目にする機会も多いため、幅広く認知されています。
〈特徴〉
- スピーディーなローン審査(点数制を採用)
- 金利が低め
- 倒産リスクが少ない(メガバンクならでは)
- 店舗が多く、対面で相談しやすい
● 地方銀行
メガバンクに比べて、地方銀行は店舗のある地域が限定されます。それを逆手にとって「地域密着型」銀行ならではの強みを発揮しています。
〈特徴〉
- ローン審査が通りやすい
- 金利がやや高め
- 柔軟な対応(地域密着型銀行の強み)
- 対面で相談しやすい
● ネット銀行
実際の店舗がない分、わずらわしい銀行手続きのすべてがインターネット上で完結します。実際の店舗をもたない分の人件費を抑えることができるので、銀行でもっとも低い金利を実現しています。
ネット銀行は、メリット・デメリットの差が極端です。
〈特徴〉
- 金利がもっとも低い
- ローン審査がややきびしめ、やや長め
- パソコン・スマホでいつでも手続き可能
- 実際の店舗がないため、対面の相談ができない
これら3つのほかにも、住宅ローンを組む選択肢として「信用金庫」「フラット35」などがあります。
住宅ローンを組む銀行の「絶対NG」な選び方3つ
すこしだけ銀行の知識をかじっただけでは、自分にあった銀行はそうそう見つからないもの。でも「絶対NGな銀行の選び方」さえ理解してしまえば、住宅ローンの銀行選びは意外にもすぐ終わります。
〈1〉金利だけで選ぶ
金利だけで銀行を選ぶのは、絶対NGです。
住宅ローンの金利タイプが決まるやいなや、各銀行の金利表とにらめっこするのはもうやめましょう。たとえ金利が低くても、本当の意味でその銀行の「住宅ローン」が安いとは限りません。
住宅ローンの返済は、住宅ローンそのものにくわえて、
- 保証料
- 手数料
- 保険料
などの「諸費用」が上乗せされます。金利と同じく「諸費用」は各銀行でバラツキが見られます。
銀行選びにおける勝利の方程式は〈金利+諸費用=住宅ローン〉です。
〈2〉銀行のネームバリューで選ぶ
ネームバリューだけで銀行を選ぶのは、絶対にNGです。
「有名なあの銀行で、住宅ローンを組みました」こんなセリフはよく耳にします。ネームバリューのある銀行で「とりあえす」住宅ローンを組むのは、外見だけで結婚相手を決めたのと同じこと。つまり、非常にキケンです。
また、住宅ローンとの付き合いは、30年以上の長いものになるケースも考えられます。たとえば、返済中になにかあっても、支払ったお金は手元に戻ることはありません。人も銀行も中身が大事というわけですね。
〈3〉1回のローン審査だけで選ぶ
「1回のローン審査だけで銀行を選ぶのは絶対にNG」とは言いませんが、できるだけ避けましょう。
ローン審査では、だれにでも万が一の審査落ちや減額承認などのリスクがあります。こういうリスクを避けるため、またよりメリットの大きい商品をしっかりと検討するために、余裕があれば2〜3の銀行へ審査を申し込むのがベターです。
銀行だって十人十色。複数銀行でのローン審査は、最適な銀行探しの定石です。
銀行選びの手順〈3ステップで紹介〉
手順に沿って銀行を選べば、おのずと最適なゴールにたどり着けます。その手順は、次の3ステップ。
〈CRAFT ONE〉が一緒なら、もう迷うことはありません。
〈ステップ1〉金利で選ぶ
住宅ローンの金利タイプは「固定金利」「変動金利」の2つがあり、変動金利はさらにこまかく2つのタイプに分かれます。
〈固定金利タイプ〉
- 全期間固定型
〈変動金利タイプ〉
- 固定期間選択型
- 変動型
まずは、家族のライフプランをしっかり考えること。次に「将来、ローン返済額が変動するリスクをどう捉えるか」が、金利タイプ選びのカギになります。
〈ステップ2〉返済方法を選ぶ
住宅ローンの返済方法は、2つの方法があります。
〈住宅ローンの返済方法〉
- 元利均等返済
- 元金均等返済
「保守派」のかたは、1の「元利均等返済」がおすすめ。借入期間を通して、毎月の返済額を一定にできます。
「節約派」のかたは、2の「元金均等返済」がおすすめ。返済当初は返済額が多くなりますが、その後の返済額は徐々に減少。1の「元利金等返済」よりも総返済額を少なくできます。
〈ステップ3〉諸費用を確認する
ローン金利に対して「諸費用」は目立たない存在です。主な内訳は、次のとおり。
- 保証料
- 事務手数料
- 印紙税
- 登記費用(土地・建物)
ローン金利は0.01%の差でもしっかりと比較するのに、実は多くの人が「諸費用」の比較はあいまいです。目立たない存在だからこそ、細心の注意を払うべき。
特に「保証料」は銀行による金額差が出やすいので、かならずチェックしましょう。
中古物件購入時しか使えないテクニック
住宅ローンは、中古物件購入時にも活用できるのをご存じでしょうか。中古物件の購入時には、セットでリノベーションすることも多いはず。そんな時にしか使えない〈テクニック〉があるんです。
〈テクニック〉リノベーション資金もいっしょに借りよう
中古物件購入時のリノベーション資金は、住宅ローンと同時に借りるとお得です。
近年、住宅ローンの変動金利は1%を切っています。しかし、リノベーション資金が住宅ローンと同時に借入可能なことは、あまり知られていません。
別々にローンを組むともちろん手続きも2倍。さらに金利が1%を切る数字なら、リノベーション資金を一緒に借りない手はないでしょう。
〈注意〉リフォームローンの金利は高め
リフォームローンの金利は、1%前後から高いものだと10%を超えるものも。また「担保型」と「無担保型」の2種類があり、どちらも金額面のリスクがあるので注意が必要です。
〈担保型のリスク〉
- 担保審査の費用が高い(金利は低い)
〈無担保型のリスク〉
- 借入可能な金額が少ない(無担保で借入可能)
- 〈メリット〉住宅ローンの変動金利なら1%を下回る
前述のとおり、2022年現在住宅ローンの変動金利は1%を下回っています。よって中古物件を購入するときは、リノベーション資金と住宅ローンをまとめて借り入れましょう。
とはいえ「〈物件購入費用+リノベーション費用〉をまとめて借り入れる」を実現するには、計画的に進めていくことが必須。〈CRAFT ONE〉では、とっつきにくい「住宅ローンと資金計画のすすめかた」についても〈住宅ローンと資金計画のすすめ方。〈CRAFT ONE〉でしっかりリード〉でわかりやすくまとめています。
〈まとめ〉未来を見据えたお手伝いを、ぜひ〈CRAFT ONE〉で
今回は、住宅ローンを組む銀行の絶対NGな選び方や銀行選びの手順、そして中古物件購入のテクニックをご紹介しました。
住宅ローンは「借りたら終わり」ではありません。借り換えや繰上げ返済など、借り入れ後もやることは盛りだくさん。さらに将来的には、お住まいのリノベーションも必要になってきます。
住宅ローンを組む銀行を選ぶときには、家族のライフプランとともに将来住まいにかかるお金まで、トータル的に計画することが大事。〈CRAFT ONE〉なら、プロの不動産コンサルタントが住宅ローンからその後のリノベーションまで「未来を見据えたお手伝い」をいたします。
もちろん住宅ローンについても、みなさまのライフプランや資産に合わせて最適な金融機関をご紹介いたします。住宅ローンの銀行探しから、リノベーションまで〈CRAFT ONE〉に安心してお任せください。
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