お子さまと過ごす時間を長くしたいと考え、職場に近いタワーマンションを購入したTさんご夫婦。物件選びのポイントは、将来的な売却を視野に入れた資産価値の高さです。既存の間取りをできるだけ活かしながら、こだわりの空間にリノベーションしました。
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神奈川県
家族構成:夫婦+子ども1人
築年数:10年
リノベーション面積:110㎡
工期:2ヶ月
リノベーション費用:1,500万円
通勤時間を短縮して、お子さまと過ごす時間をもっと長く
共働きのTさんご夫婦。忙しい毎日のなか「子どもと過ごす時間をもっと長くしたい」とお考えでした。
そこで通勤時間を短縮して家族の時間を増やすため、職場の近くに住み替えることに。また、将来的な買い替えを視野に入れ、売却しやすいよう資産価値の高い物件を探すことになりました。購入したのは、ご夫婦の職場に近いタワーマンション。高層階で視界を遮るもののない、眺望の良さが魅力の物件です。
好みではない内装でしたが、リノベーションを前提としていたため問題ありません。ご夫婦ともにインテリアに触れるお仕事のため、妥協はしたくないとお考えでした。
既存の間取りを活かしながらイメージを一新
リノベーションのテーマは、お子さまとの時間を大切に過ごしやすい住まい。既存をできるだけ活かすため、大きな間取り変更はしていませんが、床や壁材のセレクトには素材には徹底的にこだわっています。
独立キッチンの間仕切りを撤去し、作業効率の良いII型の対面タイプに変更。LDKを一体化、キッチン側の窓も取り込むことで開放感をさらにアップしました。
CUCINAのオーダーキッチンは、シンク側の天板はステンレス、コンロ側はグレーのクオーツ(人造石)、建具はグレーの鏡面塗装と、モノトーンでスタイリッシュなイメージでまとめています。
いつもお子さまを見守りやすく
LDK全体に弧を描くようなハイサッシの先には、ビル群と海の風景が広がります。対面キッチンに変更したことで、家事をしながら眺望を楽しみつつ、リビングで過ごすお子さまを見守ることができるように。
リビングの折り上げ天井には、ご夫婦がセレクトしたmoooiの花のような照明を3つバランス良くレイアウト。繊細なデザインが空間のアクセントとなっています。
LDKに隣接するサービスルームは、建具を撤去してキッズスペースに変更。必要に応じて、カーテンでゆるやかに間仕切りすることができます。
正面の壁は、奥さまがイラストレーターに特注したクロスを張り、楽しい雰囲気に。勉強室としても使用できるよう、デスクを置くスペースも確保しています。
素材とデザインに細部までこだわって
LDKのフローリングは、グレーに塗装したオークをフレンチヘリンボーン張りに。シャビーシックでクラシカルな印象とともに、特殊な形状のLDKの奥行を強調しています。
ダイニングには、CUCINAのショールームで選んだ無垢の一枚板のテーブル。天板の端をカットして、キッチンと一体化するようにデザインしました。ダイナミックにうねる木目のテーブルと、無機質なステンレスキッチンのコントラストが美しい空間です。
洗面台は、カウンターを広く確保するために、2ボウルから1ボウルに変更しました。石目が美しい人工大理石を天板と壁に貼り、ミラーの下から間接照明が照らすホテルライクな雰囲気に。キャビネットの扉はキッチンと同色に塗装し、LDKと統一感を持たせています。